WPC処理wpc

WPC(ダブリュピーシー)処理とは?

W=Wonder(ワンダー) 驚くべき、不思議な

P=Process(プロセス) 手順、方法

C=Craft(クラフト) 技巧、特殊な技術

WPC処理の効果

  • ☆ 疲労寿命の増大
  • ☆ 耐衝撃性の向上
  • ☆ 表面硬度の向上
  • ☆ 低温、高温脆性に対する耐久性
  • ☆ 各種腐食に対する耐久性
  • ☆ 対摩耗性向上
  • ☆ 切削抵抗を小さくする
  • ☆ 構成刃先の抑制効果
  • ☆ 耐チッピング性の向上
  • ☆ 寸法精度が安定する

WPC処理の代表的な三つの効果

1.表面加工熱処理法(特許第1594395号)

説明
金属成品の表面に成品硬度と同等以上の硬度を有する40〜200ミクロンのショットを噴射速度100m/sec以上で噴射し、表面付近の温度をA3変態点以上に上昇させる事を特徴とする金属成品表面加工熱処理法である。
効果
金属成品の表面にショットを噴射する事により、A3変態点以上の温度となり、熱処理効果、鍛錬効果の加工強化が瞬時に繰り返される。金属表面層の残留オーステナイトのマルテンサイト化や再結晶、微細化が行われ、緻密で高硬度な靭性に富む組織が得られる。又、表面の内部残留圧縮応力も高める事が出来る。

2.金属成品の摺動部の摩耗防止法

説明
表面に、金属成品の硬度と同等以上の硬度を有し20〜200ミクロンのショットを噴射速50m/sec以上で噴射し、表面付近の温度を鉄系はA3変態点以上に、非鉄系は再結晶温度以上に上昇させると共に、金属成品の表面に微小な断面円弧状を成す無数の凹部から成る油溜りを形成した、摺動部の摩耗防止法である。
効果
金属成品の摺動部は通常潤滑剤が使用されているが、使用条件等により潤滑剤切れにより摩耗する。表面にショットを噴射する事により、面圧に耐える表面組織となり潤滑切れを起しにくい凹部を形成する事により、無接触に近くなり摩耗を防止する事が出来る。又油温も下がり、音も静かになる。

3.常温拡散、浸透メッキ法

説明
金属成品又はセラミック等の処理品の表面に、被覆金属粉体を噴射速度80m/sec以上、噴射圧力3kg/cu以上で噴射し、前記の被覆金属粉体の元素を成品の表面に拡散させる常温拡散、浸透メッキ法である。
効果
金属成品において、素材に限界があるため、目的に応じて金属粉体を噴射する事により、成分元素を素材の表面に拡散、浸透メッキし表面を合金化させ、強度を高めることが出来る。メッキ、コーティングの下地処理に利用し、密着強度を高める事も出来ます。又、低融点、低硬度金属粉体をする事で、常温乾式メッキも可能である。

熱処理事業部トップへ

▲上へ戻る