ヨードパワーiodine power
温泉施設の水質管理、レジオネラ菌対策・運営管理の充実と日々の施設管理者の努力により、その向上が図られてきましたが、現実は強い塩素剤を過剰投入せざるを得ない状況。そのような悩みをお持ちの経営者様、施設をご利用されるお客様に安心してご紹介できる商品です。
ヨードパワーの殺菌メカニズム
ヨウ素樹脂の殺菌定量試験
試験菌 | 作業時間 | 殺菌率(%) |
---|---|---|
大腸菌 | 1分以下 | 99.9 |
黄色ブドウ球菌 | 99.9 | |
緑膿菌 | 99.9 | |
レジオネラ菌 | 99.9 |
(H11.2.2 北里大学臨床微生物学研究室)
レジオネラ属菌の推移 (事例:薬湯の温泉 ヨードパワー330g設置)
検査項目 | 結果 | 単位 |
---|---|---|
一般生菌数 | 2.2×102 | cfu/ml |
大腸菌郡数 | 検出せず | cfu/ml |
レジオネラ属菌 | 20 | cfu/100ml |
検査項目 | 結果 | 単位 |
---|---|---|
一般生菌数 | 0.8×102 | cfu/ml |
大腸菌郡数 | 検出せず | cfu/ml |
レジオネラ属菌 | 検出せず | cfu/100ml |
検査項目 | 結果 | 単位 |
---|---|---|
レジオネラ属菌 | 検出せず | cfu/100ml |
使用方法
設置方法
- ■STEP:1
- 循環ポンプを停止させ、お湯が逆流しないよう所定のバルブを閉める。
- ■STEP:2
- ふたを開け、ストレナーのゴミをとり洗浄してからヨードパワーを入れる。
- ■STEP:3
- 再び、ふたを閉めてバルブを戻し、循環ポンプを作動させてください。
注意点
ヘアキャッチャー内の気泡は取り除いてください。
安全性について
安全性試験【(財)食品農医薬品安全性評価センターの試験による】 では、ヨードパワーの急性経口毒性試験はLD50 5,000mg/kg以上が 証明されており、この数値は食塩のLD50 3,000mg/kgという数値より も安全性が高いということになります。 皮膚一時刺激性試験と口 腔粘膜刺激性試験の結果は、ともに陰性です。
次亜塩素(HCOI)が強力な殺菌剤。しかしトリハロメタンの生成可能性あり。次亜塩素酸イオン(OCI-)の殺菌力は、次亜塩素酸の100分の1。
使用上の注意
- 1. してはいけないこと
- ■使用できない施設
1)次亜塩素使用により、主に濾過フィルター、ヘアキャッチャー内部が黒・茶色の異物で多い被さる
現象が起こる泉質の施設。
2)薬湯等の入浴剤を使用している施設。 - ■次亜塩素について
1)ヨードパワーご使用の際も、厚生労働省、または市町村条例による遊離残留塩素濃度をお守りください。 - 2. 注意すること
- 1)ヨードパワーの設置の前に、源泉タンクの点検。配管洗浄、濾材の交換等をお奨め致します。菌の発生が源泉タンク内に起因する場合は、ヨードパワーで完全殺菌はできません。また、アルカリ泉、ナトリウム泉等、次亜塩素投入の効果のない泉質も、清掃、点検により、設備の除菌対策を図って下さい。
- 2)ヨードパワー設置後、圧損(水力低下)が発生していないか確認して下さい。
- 3. 点検・メンテナンスについて
- 1)定期的にヨードパワーの汚れを水洗、湯せん等で落として下さい。
- 2)定期的(1ヶ月毎)にヨードパワーの色を確認してください。ヨウ素の消費により色が薄くなってきます。薄茶色に変化しましたら、直ちに新しいヨードパワーと交換してください。
- 3)定期検査及び自主検査で、レジオネラ菌が確認された際には、直ちに新しいヨードパワーと交換してください。
- 4. ヨードパワー廃棄について
- 燃えないゴミとして廃棄してください。細部については、各地方自治体で定められた条例に従って処理して下さい。
- 5. その他
- ヨードパワーは循環式浴槽を想定して作られた殺菌剤です。循環ポンプが作動し、浴槽水とヨードパワーが
常時接触している場合のみが発揮されます 。
商品名 | ヨードパワー |
---|---|
主成分 | ヨウ素アニオン交換樹脂 ポリエチレン樹脂 |
内容量 | 50g 〜 500g ヨウ素含有樹脂 |
使用有効期間 | 約3ヶ月 |
株式会社福井熱処理
担当:紙 貴三雄 西 真左享
tel:0778-51-8852/fax:0778-51-8862
mail:kankyo@fns-grp.jp